本当の頭の良さとは

本当の頭の良さとは

2020年12月23日 0 投稿者: きょう。

人の心に灯りをともす よりシェア

明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…

学校生活を軸にした毎日を送るきみたちは、テストの点数だとか成績だとか偏差値というもので評価され、判定されています。

目に見える数字のかたちで、突きつけられている。

だから、「勉強ができる、できない」が、頭のよさを測る絶対的な「ものさし」であるかのように思えます。

だけど、じつはそうじゃないんです。

学生という立場が終わって社会人になると、頭のよさを測るものさしが、突然変わります。

「勉強ができる」ことから、「社会に適応できること」に切り替わるんです。

ぼくは、勉強ができるのはいいことだと思っています。

できないよりは、できたほうがいい。

だけど、勉強ができれば社会に出てからも「頭のいい人」としてやっていけるかと言うと、そうとは限りません。

社会に適応できなければダメなんです。

たとえば、一流大学を出て就職したけれど、まわりの人とうまくコミュニケーションがとれない人がいます。

いま何をすることが求められているのかもピンときていない。

こういう人は、

「勉強はたくさんしてきたかもしれないけれど、使えないやつだ」

と言われてしまいます。

それまでずっと「勉強ができる」「頭がいいね」「すごいね」とほめられつづけてきたのが、社会に出たとたん、一気に地に落とされる。

プライドがズタズタになってしまいます。

あるいは、すごい学歴をもち、社会的に高い地位についていながら、法を犯してしまうような人もいます。

ときどきニュースになりますよね、「自分さえよければいい」という気持ちで、社会のルールに反することを平然とやってしまう人。

どんなに勉強のできた秀才でも、人としてやっていいことといけないことの判断がつかないのは、本質的なところで頭がよくない、と言わざるを得ません。

一方、学校の勉強がきらいで成績もよくなかったけれど、大人になってから社会で大活躍したり、大成功したりしている人も、世の中にはたくさんいます。

大人になっていきなり才能が開花したのでしょうか。

いいえ、おそらくそういう人は、子ども時代から、テストの点数とか学校の成績とかでは測れない種類の頭のよさをもっていたんです。

新しいものを生み出す発想力とか、人を喜ばせたりやる気にさせたりするすぐれたコミュニケーション力とか、そういうものは学校のテストではわかりません。

こういう人たちの発揮する頭のよさというのは、言ってみれば「社会のなかで、いかによく生きるか」というものなんです。

勉強ができる、成績がいいということは、ある一面ではたしかに「頭がいい」のです。

だけど、きみたちが思っているほど絶対的なものじゃないんです。

学校を出てからの人生で求められる頭のよさとは、「社会的適応性」の高さです。

いまは寿命が延びていますから、50年、60年と「大人の頭のよさ」が求められます。

人生でずっと求められつづける頭のよさとは、社会にどう適応できるか、という力なんです。

だからといって、「勉強なんかしなくてもいい」ということでありません。

勉強は、頭の基礎トレーニングなんです。

勉強ができる環境にあるときは、勉強しておいたほうがいいんです。

勉強を甘く見ると、その後の人生が大変になります。

これは大人として口を酸っぱくして言っておきたいことです。

『本当の「頭のよさ」ってなんだろう?: 勉強と人生に役立つ、一生使える ものの考え方』誠文堂新光社

齋藤孝氏は「新しい学校教育」についてこう述べている。

『学校教育においても、学力指導のポイントが変わってきています。

これまでの学力は、「知識をつけ、それを覚え、その知識に基づいた問題に答えられる」力を重視したものでした。

しかし、「思考力・判断力・表現力」や個々の「学習意欲」を伸ばしていくことを重視する方向へと、シフトしてきたんです。

自分で考えて、自分の意見をちゃんともって人と対話できること。

問題を発見して、自分で探求して、自分で研究してみる姿勢をもつこと。

主体的・対話的で深い学び。

これがキャッチフレーズです。

それに伴い、学力を測る基準も、変わってきています。

知識が身についているかというのは、ペーパーテストでわかりやすいものです。

しかし、「自分で考える」ことが軸になっている「新しい学力」は、従来のようなペーパーテストで測るのはむずかしいんですね。

それで、小論文を書くとか、自己PR文を書くとか、面接試験をするとか、そういうところで見る試験がどんどん増えているのです。

自分で考える、自分なりの表現をするというのは、社会に出たときに生かしていける頭のよさ、「生きる力」につながるものです。

きみたちに身につけてほしいのは、そういう学力であり、頭のよさです。』

従来の学校の勉強やテストでは、覚えたことを「正確に再現できる能力」や「記憶力」を問われることがほとんどだった。

だがしかし、今後は、それは、ほとんどスマホでできてしまう。

スマホで、録音したり、録画したり、写真に撮ったりして、それを後から再現すればいいだけだからだ。

おまけに、スマホで検索すればほとんどの情報は瞬時に手に入る。

だからこそ、これから必要とされるのは、「発想力」「問いを立てる力」「創造力」「プレゼン力」「アントレプレナーシップ(起業家精神)」等々だ。

そして、最も大事なことが「学び続ける力」。

本当の意味での「頭のよさ」を身につけたい。

「中村文昭さん」 小さい頃から奥深い田舎で育ち、高校まで問題児で登校停止を受けながら卒業し、東京に出れば何かがあると思って上京💦

「どうせ俺なんか💦」が口癖だったと言われます。

偶然に(必然‼️)隣り合わせた方と話すうち……「何のために❓、何のために❓」と質問されて……

生き方がガラガラと変わったと言われます❣️

私達も中村文昭さんと同じような事が起こる可能性はあると思います❣️

いつもアンテナを立て、自分を導いてくださる方の思いを受け取って……楽しく笑いながら過ごそう❣️と決心しています(笑)


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