許すこと、損することを惜しんではならない

許すこと、損することを惜しんではならない

2020年3月4日 0 投稿者: きょう。

人の心に火を灯す よりシェア

渡辺和子氏の心に響く言葉より…

許すということは、損をすることなのかもしれないと思う。
  
だから、難しいのだ。
  
もう40年も前のことだけれども、周囲の人たちの無理解に腹を立て、不機嫌だった私に、一つの詩が与えられた。
  
もしあなたが、誰かに期待したほほえみが得られなかったら
  
不愉快になる代わりにあなたの方からほほえみかけてごらんなさい
  
実際、ほほえみを忘れた人ほど
  
あなたからのそれを必要としている人はいないのだから
  
貰(もら)えるはずのものが貰えなかっただけでも「損した」と思うのに、こちらがそれを与えるなんて、これでは“ダブルの損”だと、私はその時思ったものである。
  
ところが、やがて気づかされたのは、ダブルに損をすると「得(とく)になる」ということだった。
  
“シングルの損”だけにしておくと、残るのは、腹立たしさや口惜(くや)しさだけであり、折あらば仕返しをと考える自分だけである。
  
ところが思い切ってダブルに損をすると、そこには、ほめてやりたい自分が残り、「よかった」という満足感が残るから不思議だ。
  
ダブルの損を実行するのは決して易しいことではない。
  
まず、相手の立場になる心のゆとり。
  
「相手こそ、私の欲しいものを私以上に必要としているのだ」と考えることができるこのゆとりは、自分中心に生きている限りは生まれない。
  
それは一つの“許し”である。
  
次に、自分を大切にする決心。
  
相手の出方に左右されず、自分は自分であり続けようという強い意志とプライドが、ダブルの損を可能にしてくれる。
  
売り言葉に買い言葉的言動をしてしまった後の惨めな思いを、誰しも少なからず経験しているのではないだろうか。
  
かくて、自分の生活を大切にしたいなら、相手を許さないといけない。
  
許すことによって、自分が相手の束縛から解放されるからである。
  
夫の裏切り行為に苦しみ抜いた一人の人が、その苦しみから立ち直った時にいった言葉が忘れられない。
  
「傷つけた相手を許すことによって、自立が可能になりました」
  
許すということは易しいことではない。
  
しかし、許すことによって、私たちは相手の支配から自由になり、自立をかち得るのだ。
  
かけがいのない自分の時間を、他人の支配に任せていては、もったいない。
  
時間の使い方は生命の使い方なのだから。
  
相手がどのようであっても、自分は“美しく話す”ということは、大変な勇気が要る時がある。
  
しかし、それを実行しない限り、美しい言葉を相手から聞くことはできないのだ。
  
求めるものを与える時、そこには主体性がもたらす豊かな人生が生まれる。
  
許すこと、損することを惜しんではならない。
  
『目に見えないけれど大切なもの』PHP文庫
  
ダブルの損には、自ら損をしにいくという主体性がある。
  
ところが、シングルの損は、誰かに損をさせられたという「させられた感」がある。
  
ダブルの損は、「少し損をして生きる」ということ。
  
北川八郎氏は、「少し損をして生きる」についてこう語る。
  
『少し損をして生きていくと、人生のトラブルが少なくなる。』
  
それは、対立や競争がみるみる消えるから。
  
人に与えることができない人は、逆に少しでいいから自分が損をしてみる。
  
「損をして生きていく」
  
すると不思議なことに、自分の周りによき人が自然と集まってくる。
  
少し損をしてでも人に良きものを与える生き方をすると、逆に今の世の中では目立つ』(繁栄の法則)より
  
  
また、「自立」とは、誰かの支配や助けを受けずに、自分の力でやっていくことをいうが、「許し」も自立には大事な要素となる。
  
もし、誰かを、「絶対に許さない」「一生恨(うら)んでやる」と思ったとしても、それによって、相手は不幸になるわけではないし、相手にダメージを与えられるわけでもない。
  
逆に、そう思うことで自分は、相手に束縛され、支配される状態になることに気づく必要がある。
  
それは、いつまでも被害者でいるということ。
  
許せば、被害者の立場から自由になれる。
  
許すこと、損することを惜しまない人でありたい。

  

  

まだ……少しの不平不満が起きることがあります💦

  

この文章に出会って……あ❗️相手に期待している自分がいる……わかりました😄

  

勝手な、自分の期待に応えて貰えないからと……自分の心を縛っていました😱

  

自由に飛び回れる心でいたい と思います❣️

  

  


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