自立する子の育て方
人の心に灯りをともす よりシェア
工藤勇一氏の心に響く言葉より…
科学技術の進歩は私たちの想像を絶するスピードで起きています。
それに伴い経済構造や社会構造も大きく変化しはじめ、かつては常識だったことに囚われすぎると時代とうまくかみ合わなくなることが、社会のあらゆる場面で頻出(ひんしゅつ)しています。
そこに追い打ちをかけるように襲ったコロナ禍。
現代人が経験したことがない事態を前に、人々は困惑しつつも必死に前進を続けるための試行錯誤を余儀なくされています。
このような激動の時代において最優先されるべき個人の資質は、自分で考え、判断し、行動できることではないでしょうか。
私はこれを「自律」と呼んでいます。
同時に、世の中はグローバル化と多様性が加速しています。
いまは一時的に分断・隔離(かくり)のステージに入っているものの、国家単位ではなく地球単位で物事を考えることが当たり前の時代になっていきます。
どうやったら地球環境を守れるか。
どうやったら飢餓をなくせるか。
どうやったら紛争をなくせるか。
そういったことをグローバルな目標で考えていくことが求められるようになります。
そのためにはまず多様な考え方や特性を認め、他者を「尊重」するという資質を持ち合わせていないといけません。
私が千代田区立麹町中学校の校長をしていたときに同校で掲げていた教育目標は「自律」「尊重」「創造」でした。
3つ目の創造とは「豊かな発想で、新たな価値を生み出す」という意味であり、これは自律と尊重が実現した上に成り立つものと捉えています。
やはり重要なことは「自律」と「尊重」です。
学校の最上位の目的が「子どもたちに社会で生きていく力を身につけてもらうこと」だと考えれば、教育目標は時代の変化に合わせて常にアップデートされていくのが正しい姿です。
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『日本財団による「18歳意識調査」のうち、「社会や国に対する意識調査」という調査結果のデータがあります。
日本の若者で「自分を大人だと思う」と答えた人はわずか3割弱。
中国の約9割、欧米の約8割と比べると半分にも達していません。
「自分は責任がある社会の一員だと思う」と回答した若者は、他国が軒並み9割近いなかで、日本だけ過半数に届いていません。
「自分で国や社会を変えられると思う」と答えた若者はわずか約18%。
「社会課題について、家族や友人など周りの人と積極的に議論している」若者は約27%という低さです。
ちなみにこの意識調査には他にも設問があり、「自分の国の将来についてどう思っていますか」という問いに対して「良くなる」と答えた若者はわずか9.6%で9ヵ国中最下位。
その一方で「国の役に立ちたいと思わない」と答えた若者は14.2%で9ヵ国中最も多くなっています。
あまりに悲しい結果です。
調査結果を一言で総括するならば、いまの日本の若者は当事者意識が決定的に欠如しているということになります。
「社会や国の未来も、自分の幸せも、周囲の誰かがどうにかしてくれるはずだ」
「社会が問題を抱えたり、自分が不幸せになったりしたら、それは周囲の大人のせいだ」
日本の学校教育を受けた子どもたちには、このような極端な受け身の思考回路が出来上がりやすいのです。』
工藤氏は、何かトラブルが起きたとき、麹町中学では「3つの言葉がけ」を実践していたという。
1.「どうしたの?」(なにか困ったことはあるの?」)
2.「君はどうしたいの?」(これからどうしようと考えているの?」)
3.「何を支援してほしいの?」(先生になにか支援できることはある?」)
独立や起業のイメージが強いリクルートの新人研修では「お前は、どうしたいの?」という問いかけをすることによって、当事者意識を植えつけるという。
麹町中学校と同じだ。
多くの親は子どもに、「さっさと勉強しなさい」とか「早くしなさい」と答えを言ってしまう。
そして、自らの頭で考えない子どもをつくってしまう。
他者に依存してしまう、自律できていない子どもだ。
子どもだけでなく…
自律している大人でありたい。
🎏 🎏 🎏 🎏 🎏 🎏
どうしたの❓ どうしたいの❓ 何をして欲しい❓
私達は小さい時から、学校でも……この三つの言葉は聞かれませんでした💦
常に自分に問いかけて……
自立している大人になりたい❣️
生きている年数の年齢と……精神年齢は一致していません😱