生きかたの偏りが病気をつくる
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安保徹教授
病院は医師不足が言われるほど患者であふれています。
そして、患者は立派な建物の病院に行ってはみたものの期待通りに病気は治ってくれません。
特に、ガン、膠原病、高血圧症、糖尿病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎など、治療をしても良くならず、かえって初めより悪化していく流れの方が多いでしょう。
患者のほうは、病氣は医者が治してくれるものと考えていると思いますが、その期待通りにはなりません。
なぜなら、現代医療は多くの慢性病を原因として対処療法の薬を出すレベルで止まっているからです。
このような流れを変えるためには「病氣の成り立ち」を明らかにするしかありません。
私は免疫学の研究過程で病氣の成り立ちを追及してきましたが、今この原因にたどり着いたのではないかと考えています。
つまり、生きかたの偏りが病氣をつくると分かったからです。
生きかたの偏りには二方向があります。
つらい無理な生きかたと楽を過ぎる生きかたです。
長時間労働や心の悩みは無理な生きかたです。
美味しい御馳走をたくさん食べて、ほとんど体を動かさないのは楽をし過ぎる生きかたです。
医学的に言うと、前者は交感神経緊張の生きかたであり、後者は副交感神経過剰優位な生きかたなのです。
本来、仕事やスポーツをするためには交感神経刺激で、脈拍を増やしたり、血圧を上げたり、血糖値を高める必要があるのですが、この状態が行き過ぎると、不眠、高血圧症、糖尿病などの病氣になってしまうのです。
交感神経緊張は血流障害や免疫抑制も伴うので、歯周病、胃炎、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、膵炎、痔疾、子宮内膜症、などの組織破壊の炎症をも引き起こします。
そして、このような状態が年余にわたると、ついには発ガンしてしまうのです。
逆に、休息、睡眠、食事の時は副交感神経が働き、筋肉を弛緩させ、血圧を下げてゆったりした体調をつくったり、消化管を働かせ消化、吸収、排泄を行います。
これらの行動は疲れを癒し、明日へのエネルギー補給を行なってくれているわけです。
私たちは日中ほど良く働き、ほど良く食べ、ゆっくりと眠る時に健康が保証されますが、こちらの副交感神経過剰優位の状態でも病氣になってきます。
良く食べ運動不足になる生きかたですが、体が疲れやすくなつたり無氣力になってきて破綻します。
特に、日本のように国が豊かになると、この流れで病氣になるパターンがも多くなってくるのです。
このように無理な生きかたや楽をし過ぎる生きかたが、私たちを病気に引き込んでいたわけです。
生き方の偏りが病氣をつくるということが理解できると、病気を治す主体も患者本人であるということが自然に理解できるでしょう。
病院に行って、たくさんの薬を飲んでも、間違った生きかたが続いているうちは治るということは、あり得ないわけです。
無理な生きかたの中には長時間労働のように体に負担をかけることの他、心の悩みも含まれます。悩み抱えると血流が悪くなり笑顔も消えてしまうことは誰でも経験しているでしょう。
真面目な生きかた、感情を抑圧する生きかたなどが、このような偏りの基盤になっていることが多いと思います。
すると心の持ちかたを学ぶ必要があるでしょう。
単にストレスから脱却するというばかりでなく、積極的に体を良い方向に導くという努力も病院の治療に力を発揮します。
具体的には、食事の内容を考える、入浴で体温上げる、体操をして血行を良くするなどの方法が挙げられます。
本書ではこのように、生きかたを工夫して、自分の体は自分で守るという生活術の実践法を具体的提示した。
このような工夫で自分の人生を生きるということは、自己の成長、魂の成長、あるいは人間の尊厳を守る、ということでもあります。
人は心身一如の世界で生きていますから、健康に生きることは自己実現と深く結び付いているわけです。
この逆が、好きなように生きて身を壊し、病院に行ってたくさんの薬を飲み続ける生きかたでしょう。
自分の判断がないぶん楽な面もありますが、人間の尊厳を失う流れでもあるのです。
抗ガン剤や抗不安剤を飲み続けてて体を痛める生きかたが具体的な例です。
こうして見ると、病氣を予防するのも病氣からの立ち直るのも、「生きかた術」を学ばないと不可能であることが分かります。
生きかた術をもっと掘り下げていくと、心の安定を得て楽に生きる、必要な時に一氣に力を発揮して問題を解決する・・・などの工夫も加わると思います。
このようにして生きかたを変えて、バランスの取れた生きかたを続けていると体調が良くなり、手足が温かくなり、そして、氣力も充実してきます。
特に、免疫力の中心である腸が活性化してくるので、便通も整えられ、快便が保証されます。
ここまでくると「免疫力は、これほど凄い!」という感覚に全身が満たされてくるでしょう。
人間が心安らかに生き、そして必要な時に存分な力を発揮するためには、感謝や祈りというレベルや感覚も必要になります。
また、事を成すためには、あるいはある程度老いて一生の終わりに近づいた時には、死ぬ覚悟も必要なのです。
多くの生活術の実践が、人間の尊厳を守ることとつながってくるように思います。
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人間が心安らかに生き、そして必要な時に存分な力を発揮するためには、感謝や祈りというレベルや感覚も必要になります。
斎藤一人さんが言われます……「四方良しの生き方」
売り手・買い手・世間・神様……普通言われる、三方良しに神様が入ります。
どんな時にも……四方良しが成功のカギだと思います❣️😀