笑いと祝い事の重要性
人の心に灯りをともす よりシェア
A・マクギニス氏の心に響く言葉より…
南北戦争時代のリンカーンについて著した、リチャード・ハンサーはこう語る。
「厳しく血なまぐさい南北戦争に対するリンカーンの砦(とりで)はユーモアだった。やせこけてひょろ高いリンカーンは、よくフランネルのナイトガウンをヒラヒラさせながら真夜中にホワイトハウスの中を歩きまわったものだ。今読んだばかりのおもしろい話を誰かに話したくて、まだ起きている人を探しまわっていたのである」
ハンサーは当時の戦時内閣が臨時議会のためホワイトハウスに召喚された時のことについて語った。
後に時のウォー・スタントン国務長官が書いたものによればこうだ。
「大統領は本を読んでいて、私が入ってきたことにほとんど気づかなかった。
ようやく私たちの方をふり返るとこう言われたのだ。
『諸君、アルテマス・ウォードの作品を何か読んだことがあるかね?ちょっとこの一節を読んでみよう。とっても愉快なんだ』」
それから大統領は大きな声で「古代都市ウティカの恐るべき侵害」というタイトルの諷刺文を読んだ。
長々と読み続けるリンカーンを目前にして、スタントンは怒りで頭に血がのぼらんばかりだった。
が、最後には心から大笑いしたのである。
リンカーンは皆の顔を見回してからこう言った。
「諸君、どうして笑わないのかね?私は昼夜を問わず恐ろしいほどの緊張の連続にさらされている。笑わなければ死んでしまいそうだ。そして諸君にも私と同じようにこの笑いの薬が必要なんだよ」
そして彼はテーブルの上のシルクハットに手を伸ばすと、これから読み上げる紙片を取り出した。
それがあの奴隷解放宣言であった。
スタントンは圧倒された。
彼は立ち上がり、リンカーンの手を握るとこう叫んだ。
「大統領閣下、もしアルテマス・ウォードの一節の朗読がこの宣言の前文なら、国の公文書館に保存しなければいけませんね。もちろん作者には栄誉の表彰も」
英国の医師シーラ・キャシディはホスピスにおける笑いと祝い事の重要性について、感動的な筆致で次のように記している。
《医学的に言えば、ホスピスはもはや手の施しようのないガン患者に対して、痛みや症状をやわらげるために設けられた施設である。
すでに死にかかっており、たとえ死を共にする忍耐と勇気が残っているだけであったとしても、何かしら必ずできることがあるのです。
たいていの人々はホスピスに対してこんなイメージをもっています。
患者と家族が目を伏せ、声を押し殺して避けられぬ運命を待つ場所。
重々しくて、陰気なところ。
ところがこれはまったく真実とかけ離れているのです。
ホスピスのケアは生命と愛と笑いについてのもので、二つのゆるぎない信念の上に成り立っているのです。
一つには生命はかけがえのないものであり、一瞬一瞬を精いっぱい生きるべきであるということ。
そしてもう一つは、死はまったく純粋に生の一部であるから、素直に向き合って両手を広げて歓迎すべきものであるということです。
ホスピスの生活の特徴の一つに祝い事があります。
ケーキを焼き、シャンパンの栓を抜いて誕生日や記念日のお祝いが始まります。
病院の事務局の人々や看護婦、ボランティアの人たちが患者とその家族たちとグラスを合わせるのです》
『今できることから始めよ!』(稲盛和夫監訳)三笠書房
精神科医の斎藤茂太氏は、『ユーモアは、「にもかかわらず」笑うこと』という言葉があるという。
にもかかわらず笑うとは、どんな厳しい状況になっても、そこでユーモアを言って笑わせること。
すると、今までのトゲトゲした雰囲気が笑いによってパッと明るくなるからだ。
極限状態にあるときほど、この「にもかかわらず笑う」ことが必要だ。
すると、重大事故が起こりにくくなる。
全員がヒートアップしてしまっているとき、「笑い」が緊張をゆるめ、ふっと我に返ることができる。
同時に、「祝い事」は大事だ。
古来より、日本では神社において、祭祀の最後に「直会(なおらい)」という儀式がある。
直会とは、神事に参加したもの一同が、神前に供えたお酒や新撰(お供物)をお下がりとしていただくこと。
神人共食(しんじんきょうしょく)という、神様と人が一緒になっていただくという宴会(平たくいえば)のこと。
天岩戸神話にもある通り、日本の神様は、笑いと踊りなど、お神酒を飲んで楽しく騒ぐお祝い事が好きなのだ。
どんなに切羽詰まっても…
笑いを忘れず、共に楽しむ祝い事を忘れない人でありたい。
今 私たちの周りは笑いに満ちています🎵
不安な言葉が出るとダメダメと指摘します‼️
それでも今までの習慣でつい……ということもあります💦 自分にも他の人にもダメダメ‼️
常に感謝と明るさを心に持ちたいと思っています。
マスクをしていても口はスマイルです❣️❣️❣️
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